
社員一人ひとりの自己成長を、後押しする
「キャリアアップ休職制度」は、進学や留学、ボランティア活動への参加等を通し、専門スキルの獲得とキャリアアップを目指す社員に対し、最大2年間の期間内で修学中の休職を認める制度です。この制度は2022年、自らのチャレンジを実現させたいと声をあげた社員の背中を後押しするために生まれました。これからも従業員一人ひとりの挑戦を支援しながら、多様な個性を活かす組織を目指していきます。
「キャリアアップ休職制度」は、進学や留学、ボランティア活動への参加等を通し、専門スキルの獲得とキャリアアップを目指す社員に対し、最大2年間の期間内で修学中の休職を認める制度です。この制度は2022年、自らのチャレンジを実現させたいと声をあげた社員の背中を後押しするために生まれました。これからも従業員一人ひとりの挑戦を支援しながら、多様な個性を活かす組織を目指していきます。
入社以来、ファッションブランドのテナント管理に携わってきた都筑知佳子が「キャリアアップ休職制度」を利用したのは、入社6年目の春。それまで趣味として行っていた洋服づくりを本格的に学びたいという思いから、2年間の休職を決め、服飾系の専門学校での学びをスタートさせました。
学生の頃から、趣味の洋服づくりに打ち込む時間は、私にとってとても大切な時間でした。実はずっと「いつか本気で服飾を学びたい」と思っていましたが、進学や就職で周囲から遅れをとることに不安があり、叶えることのないまま社会人生活を送っていました。転機となったのは、コロナ禍の頃。行動を制限された状況の中で、改めて自分の気持ちに向き合うことが増えた結果、「一度働くことを中断してでも、やりたいことに向き合ってみるべきなのかもしれない」と思えるようになりました。そこで、憧れだった服飾の専門学校に通うという選択肢が浮かんできたんです。
「服飾を本気で学ぶために会社を辞めることも考えている」と上司に打ち明けたとき、「それなら、卒業後、会社に戻ってくることのできる仕組みをつくれないか相談しよう」と提案を受けました。そこまでしてくれるのかという驚きもありましたが、人事の皆さんのご尽力もあり、私の希望をきっかけとして「キャリアアップ休職制度」という制度が生まれました。休職中は無給なことや、ずっと続けてきた仕事から離れることに対して不安もありましたが、戻る場所があると思えたことは、心の支えになりました。学校に入学してからは、毎日たくさんの課題に追われ、息つく暇もない日々でしたが、心おきなく洋服づくりに向き合うことができ、人生の中でもとても充実した2年間になりました。
2年間の休職は、服飾のスキルや、共に学んだ仲間とのつながりだけでなく、仕事への向き合い方にも大きな変化を与えてくれました。休職前は、目の前の仕事に精一杯取り組むばかりでしたが、一度会社を出たことで広い視野を持てるようになり、開発や、海外事業など担当外の業務についても、自発的に学ぶようになりました。また、自分が思っていた以上にこの仕事が好きだと知れたことも大きな収穫でした。
復帰してしばらく経った休みの日、街を歩きながら、目に入ったお店を見て「このお店がテナントとして入ってくれたら素敵だろうな」と自然に考えている自分に気づきました。休職中には忘れていた感覚でしたが、偶然出会った情報を、新しい仕事のアイデアにつなげていく楽しさを新たな気持ちで感じています。こうして、改めて仕事とファッションどちらも自分にとっては大事なものだと確認できたことで、仕事と自分のやりたいこと、どちらかだけでなく、どちらも大切にしていこうと思えるようになったことが、一番の収穫だったと思います。
今後は、学校で得た経験やつながりを生かして、テナントのリーシングを行ったり、戦友のような同級生たちと一緒に仕事をしたりできるようになれたら、と思っています。そしてもう一つ、大きな目標があります。私が休職を経て、ここに戻ることを決めたのは、共に働く人たちや会社の環境が好きだったからです。入社してからずっと尊敬できる方々と働いてきましたし、休職している間も、定期的に上司や同僚とは連絡をとっていました。何よりも、私のわがままのようにも見える思いを、受け入れ、全社的な制度として形にしてもらった経験から、ここまで一人ひとりの目指す未来を応援してもらえる環境はないなと思っていました。キャリアに悩む中で会社の皆さんに新たな選択肢を示してもらったように、次は自分が誰かにとっての新しい選択肢をつくれる存在になりたい。今はそう思っています。